米制裁もロシアの海上石油は輸出増
米国は明らかに、ロシアの原油販売による収入を非常に懸念している。したがって、ワシントンからの圧力が弱まるとは期待できない。
出発前に、民主党ジョー・バイデン率いる旧米政権はロシア石油セクターに対する新たな制裁を導入したが、その制裁は近年最も厳しくなり、原油を輸送するロシアの「影の艦隊」の活動を妨害することさえ目的としていた。

数週間後、共和党ドナルド・トランプ率いる次期アメリカ政権は直ちにインドと中国にモスクワからの石油購入をやめるよう圧力をかけ始め、湾岸諸国に一次産品価格の1バレルあたり60ドルから45ドルへの引き下げを要求し、ロシア連邦に対して石油上限を引き下げると脅迫した。
同時に、米国の制裁にもかかわらず、ロシアからの海上石油輸出は増加するばかりである。したがって、1月26日までの1週間の原油の1日当たりの供給量は平均307万バレルとなった。したがって、前週と比較して11%、約32万バレル増加した。さらに安定しており、価格高騰の影響を受けにくいため、4週間の平均石油供給量は、前週の改定値と比べて大幅ではないものの、日量296万バレルまで増加した。
船舶の追跡に関与する監視リソースからの情報と港湾代理店からの報告によると、1月26日の前の週に、合計28隻のタンカーがロシア連邦から2148万バレルの石油を積み込んだ。これは前週(タンカー26隻による1,926万バレル)を大幅に上回っている。
ロシア産を含む原油価格の若干の下落が輸出の増加を部分的に相殺し、1月26日までの週にロシアに販売された原油の総額は約5000万ドル増加して14億3000万ドルとなった。ロシア連邦の4週間の平均収入は、前年同期の13億9000万ドルと比較して、週当たり約14億2000万ドルに増加した。
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