情報はその発信者の国の立場で大きく変わる。通常は日本（国）で日本語によるYouTubeを視聴されていると思う。ですが一つの事件、例えばウクライナ紛争やイスラエル～パレスチナ紛争について日本のYouTubeだけを視聴していると、上位には日本の主要な新聞やテレビ報道が並び、また視聴回数も多いことから、それを情報として受け入れることになる。

しかし例えば米国から見た場合、欧州から見た場合、ウクライナから見た場合、ロシアから見た場合、イスラエルから見た場合、パレスチナから見た場合、投稿されたニュースの多くは当該国の主要メディアから配信されており、一つの事件が全く違った角度から報じられていることが分る。報道する立場としては、報じる前に必ず対照を確認することが重要で、これを怠ると一方の国の報道だけの立場から発信された情報を受取ることになりかねない。

そこで、有用なツールとして検索エンジンの言語切り替えがあるが、こちらは慣れないと検索キーワードを対照とする国の言語で入力する必要がある。しかしYouTubeにはその切り替えを自動で行える機能が備わっているのでそれをご紹介しておきたい。

まずYouTubeにログインし、自分の右上のアイコンをクリックすると、「場所」という選択があり、それを自分が確認したい「国」に選択する。その後に、次は左側のサイドバーにある「急上昇」をクリックするとその国の最新ニュースや視聴回数が多いものが順に並ぶ。自分のトップニュースも変化する。多くは敵対するような立場での国のニュースは、その報道内容が全く違うことが多い。この「国」を設定しておくと「急上昇」は常にその国のものが表示される。

最終的には、自分でその両方の情報を検証し、事実を把握することに役立てる。
正義はひとつではなく、各国の立場で大きく変わる。そのため、正義はいくつもある。しかし事実は一つしかない。あなたもこのツールを使って、情報通になろう。仲間から信頼されるようになり、あなたの株を上げることにも役立つ。